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■大正電車の「谷汲連絡の黒野行き急行」

 平成13年9月2日、名鉄主催のハイキング開催に伴い、岐阜駅前から谷汲まで510形の直通急行が運転されました。私にとって初めての510形乗車でしたが、忠節を発車して近ノ島、旦ノ島をフルノッチですっ飛ばし、前面窓からの風を受けながら伊自良川の鉄橋を渡る頃には、すっかり510形の大ファンになりました。
 黒野からは引き続き谷汲行きとなって、窓からは時折鐘の踏切の「カランコロン」という音や、セミの声が釣り掛けの響きとともに聞こえてきます。まるで筒井康隆の熊の木本線にでも迷い込んだかのような原風景を車窓に見ながらの約70分は本当に夢のようなひとときでした。


朝、黒野駅に着くと隣のホームには岐阜駅前行きの510形が待ち受けていました。

「谷汲連絡の黒野行き急行」堂々たる姿です。

市内線をゆく510形

急行確認!忠節からはフルノッチで尻毛へと向かいます。

黒野からは行き先を変更して谷汲行きとなりました。急行板も外します。

森の中を駆け抜け、谷汲までラストスパート!

岐阜駅前から約70分、谷汲駅に到着。


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