廃止まであと10日と迫った3月20日、旧美濃町駅を管理しているQ企画さんの主催による団体臨時列車として510形が美濃町線を走りました。これ以降、510形は営業最終日まで運行されることはなく、結果的にこの日の運転が最後の運行となり、一足先に80年弱にも渡る長い現役生活にピリオドを打ちました。沿線は数多くのファンでごった返し、営業列車は軒並み積み残しを出しそうなほどの大混雑、有名な撮影地にはカメラの放列ができました。このような形でお別れしなくてはならないのは本当に残念ですが、またどこかで再会できることを願って、名鉄岐阜行きの電車で市ノ坪を後にしました。  朝、市ノ坪駅を出発、回送で新岐阜駅前へと向かいます。
 510形最後の1日が始まります。
 新岐阜駅前に到着、なぜか系統板は「試運転」になっています。
 団体列車には黄色い「団体」板と、続行板サイズのヘッドマークがつけられました。
 沿線停電のため、少々遅れて下芥見駅に到着。一休みです。
 新関駅で最後の入れ替え・・・もう二度と戻ってくることはありません。
 スタフ閉塞を使用する新関〜下芥見間では通票が最後まで活躍しました。
 最後の仕業。前には先行列車の870形が止まっています。
 日野橋駅に到着、もうあと少しで終点です。
 市ノ坪駅に到着、約80年に渡る活躍にピリオドが打たれた瞬間でした。
 下り電車の通過を待って入庫します。
 入庫後は、593号車とともに撮影会が行われました。
 黄色い系統板は「永年のご愛顧誠にありがとうございました。」と入った特製バージョン。
 岐阜城を見ながら佇む。
 撮影会が終了し、留置場所まで移動して、パンタを下ろします。 またどこかで会える日まで・・・沢山のいい想い出をありがとう。
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