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■ナイトハイクながせ号のたび

 廃止まで約1ヶ月となった2月25日、週末に運転される団体臨時列車に備え、510形が、ねぐらである黒野から市ノ坪までの回送列車として運転されました。
 私にとっての510形といえばやはり揖斐線を急行でジェットコースターのごとく爆走する姿が一番印象的で、一番の魅力でした。ところが、前年11月のハイキング開催に伴う代走運転を最後に、以来揖斐線を営業列車で走ることはありませんでした。どうしても最後にもう一度揖斐線を爆走する510形に乗りたくて、友人を誘って名鉄に交渉し、この回送列車を貸切として運転して頂けることになり、行きは2月25日夜、帰りは27日夜、黒野〜市ノ坪間往復の夢の貸切電車が実現しました。
 この貸切運転では廃止間際で大変お忙しいのにも関わらず、名鉄岐阜運輸部の係長さんには沢山わがままを聞いていただき、担当乗務員の皆様にもさまざまなリクエストに快く答えていただいて、久々にあんな感動を味わうことができました。本当に私は幸せ者です。素晴らしい想い出を作ることができて本当に感謝しています。部署自体が600V線区の廃止とともに解散と伺っていますが、新たな部署でのご活躍をお祈りしています。


黒野駅発車前の一コマ。「ナイトハイクながせ号」スタンバイ完了です!
(実際は、発車時に系統板を差すのを忘れ、この日は団体板で運転しました。)

谷汲連絡黒野行き急行、私にとって一番想い出深い行き先です。

■510形 in 岐阜検車区


513号車全景、見れば見るほど美しいスタイルです。

忠節行き急行、晩年は花火大会臨でおなじみでした。

谷汲行き急行、単駅表示の系統板はお手製です。

513号車前面、5枚窓のヨーロピアンスタイルに惚れてしまいます。

※すべて許可を得て撮影

 


27日の貸切出発前には606号車との並びが実現しました。

市ノ坪駅で発車を待つ貸切電車、系統板は「ナイトハイクながせ号」に。

忠節駅で発車を待つ貸切電車「ナイトハイクながせ号」

黒野駅に到着後した貸切電車、入換えまでの間に1枚。


■あと1ヶ月、岐阜の路面電車と510形団体列車

 あと1ヶ月となった岐阜の路面電車、写真を撮る人は多くなってきましたが、普段通りの姿を見ることができる最後の機会となりました。


新岐阜からの始発電車は、霜取りのため、570形が忠節まで代走します。

忠節橋をゆく572号車、休日の早朝は人影もまばらです。

朝日を浴びる572号車、晩年は朝ラッシュだけの運転でした。

570形は朝ラッシュが終わると市ノ坪へ回送される日もありました。

伊吹山を見ながら市ノ坪を目指す570形。

880形が津保川の鉄橋を行きます。

岐阜バスの“ブルドック”も少なくなってきました。

道産子の870形、幸運な経歴の同車ともそろそろお別れでしょうか。。

510形の団体列車運転!徹明町の連絡線をゆきます。

青空の元、千手堂の交差点をゆく510形。

忠節で折り返してきた510形。

このアングル、撮影中、赤松公園から見た世田谷線の旧型電車と姿がかぶりました。

美濃町線をゆく510形、美濃町線は併用軌道もどきの区間が面白かったです。


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