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宮の坂駅付近の主な名所・旧跡
沿線地図駅外観
■主な名所・旧跡
・宮坂区民センター

宮の坂駅に隣接して建てられている宮坂区民センター
宮坂区民センターは宮の坂駅前にある公民館で、会議室や体育館などを備えるほか、世田谷区シルバー人材センターなどが入っています。平成2年に宮の坂駅下りホームの改築と同時に建設され、駅と整合性のあるデザインとなっています。また、区民センター入口には、ホームに横付けされる形で玉電から江ノ電へと譲渡されたのち、里帰りしてきた江ノ電601号車が保存されています。

・保存車両601号車
宮の坂駅下りホームに横付けされる形で保存されている緑色の電車があります。この車両は平成2年の宮坂区民センター建設時に江ノ電から来た601号車です。元々は玉電の木造車デハ29号車で、昭和28年に川崎車輌で鋼製の車体を製造し、載せ替えたうえでデハ104号車となりました。玉電廃止後には世田谷線に残りデハ87号車となりましたが、昭和45年に江ノ島鎌倉観光(現江ノ島電鉄)に譲渡され、601号車となりました。江ノ電では一番大きな車両として活躍しましたが、新型車両の導入に伴い、平成2年に引退したものを世田谷区が呼び戻し、丁度建設中だった宮坂区民センターで保存されることになりました。現在緑色一色の姿ですが、現役当時には緑一色になったことはなく、登場時から現在までの塗装のバリエーションは6パターンにも及びます。
宮坂区民センターの開館中は車内も開放され、地域の憩いの場所になっています。

601号車全景、塗装は緑一色となったほかは、江ノ電時代ほぼそのままの姿で保存されています。


宮の坂駅下りホームに横付けされる形で保存されており、横には世田谷線の電車が行き交います。

区民センターの入口に合わせて先頭部が向けられているため、道路側からは後ろ側しか見えません。


車内もほぼ江ノ電時代のままですが、運転台のコントローラーなどは保存に当たって交換されている模様です。

・世田谷八幡宮
宮の坂駅前の通りを西に進むとすぐに見えるのが世田谷八幡宮です。世田谷八幡宮は源義家が11世紀後半の後三年の役の勝利を祝って創建したとされ、1546年に吉良氏の手によって社殿が建立され、神社として整備されました。このころから境内にある土俵で奉納相撲が行われるようになり、毎年9月15日前後に行われる大祭で現在も東京農大相撲部などによる奉納相撲が行われています。この大祭では、豪徳寺商店街から世田谷線の線路を横切って神輿が繰り出し、周辺には露天が並び、大変な賑わいを見せます。

世田谷八幡宮参門
元日には初詣に訪れた人々がここに列を作ります。


境内にある土俵は毎年9月15日前後の大祭の際に行われる奉納相撲で使用されています。

世田谷八幡宮本堂


奉納相撲のひとこま。約半世紀にも渡る歴史があります。


・豪徳寺
宮の坂駅前の通りを東に少々行くと豪徳寺の参道が見えてきます。豪徳寺は、15世紀後期に世田谷城主であった吉良氏が創建した引徳院を由来としていますが、1633年に世田谷を治めるようになった井伊家の菩提寺となり、現在の豪徳寺と改称されています。境内には井伊家歴代の墓があり、1860年に桜田門外の変で暗殺された井伊直弼の墓もここにあります。
また、豪徳寺は言わずと知れた招き猫の発祥の地で、井伊氏が猫に手招きで寺に寄ると、大変な雷雨となったことから、幸福を招く猫のいる寺として大事にされ、福を呼ぶ招き猫として現在の形が全国的に広まったとされています。
境内には招猫観音堂があり、隣の奉納所には招き猫が所狭しと並べられています。門前にある花屋さんの山崎商店は豪徳寺指定の招き猫販売所で、大小8種類の招き猫が売られており、店先では看板ネコが出迎えてくれます。

豪徳寺参道入口
参道に植えられた松の木が目を引きます。


招猫観音堂の隣には招き猫が所狭しと並べられた奉納所があります。

豪徳寺仏殿
左手には招猫観音堂があります。


豪徳寺門前にある山崎商店では招き猫が売られています。暖かい日には看板ネコが大概店先に出てゴロゴロしています。


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1998年8月28日開設